- 2026.10.12
- コラム
Info相続した実家を放置するとどうなる?固定資産税・管理リスクと「まずやるべきこと」

親が亡くなり、かすみがうら市・土浦市・小美玉市にある実家を相続したものの、「すぐには売るか決められない」「兄弟とまだ話し合えていない」「遠方に住んでいるため管理できない」という方は少なくありません。
相続直後は葬儀や各種手続きなどで忙しく、不動産のことまで手が回らないこともあります。しかし注意したいのが、「何もしない」という選択にもコストとリスクがあることです。
実家を使っていなくても固定資産税の負担は続きます。さらに、建物の老朽化、草木の繁茂、害虫、不法侵入、雨漏りなどが発生すれば、将来的な売却にも影響する可能性があります。
大切なのは、相続後すぐに「売る」と決めることではありません。まずは現在の状態と不動産の価値を把握し、売る・残す・活用するの判断ができる状態にしておくことです。
目次
- 相続した実家を放置すると起こりやすいこと
- 空き家でも固定資産税はかかる
- 管理不全空家等・特定空家等と住宅用地特例
- 放置で「売りにくい家」になる可能性も
- 相続したら最初にやっておきたい4つのこと
- かすみがうら市・土浦市・小美玉市で使える空き家対策
- まとめ:どうするか決めていない段階でも相談できる
1. 相続した実家を放置すると起こりやすいこと
誰も住んでいない家は、日常的に換気や清掃、設備の使用が行われないため、居住中の家よりも不具合に気付きにくくなります。久しぶりに実家へ戻ったところ、雨漏りやカビ、庭木の繁茂などが想像以上に進んでいた、ということもあります。
空き家を長期間放置すると、主に次のような負担が発生する可能性があります。
- 固定資産税などの税負担
- 草刈り・庭木剪定・清掃などの管理費用
- 屋根・外壁・給排水設備などの修繕費
- 遠方から管理する場合の交通費・時間
- 倒壊や部材飛散などによる近隣トラブル
- 不法侵入、不法投棄、害虫・害獣などのリスク
「今すぐ売る予定はない」という場合でも、保有し続けるためにどの程度の費用と手間が必要なのかを把握しておくことが重要です。
2. 空き家でも固定資産税はかかる
「誰も住んでいない家だから税金はかからない」と思われることがありますが、空き家であっても土地や建物を所有していれば、原則として固定資産税の対象です。
住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」があり、一定の要件を満たす住宅用地については固定資産税の課税標準が軽減されています。国土交通省によると、小規模住宅用地(200平方メートル以下の部分)の固定資産税の課税標準は6分の1、一般住宅用地(200平方メートルを超える部分)は3分の1となります。
つまり、空き家を所有している間は「家を使っていないのに税金と管理費だけが発生する」という状態になりやすく、長期間になるほど累計負担も大きくなります。
3. 管理不全空家等・特定空家等と住宅用地特例
空き家を所有している方が特に注意したいのが、適切な管理がされていない空き家に対する行政上の措置です。
空家等対策の推進に関する特別措置法では、放置すれば「特定空家等」になるおそれがある空き家を「管理不全空家等」として、市区町村が指導・勧告できる仕組みがあります。さらに、倒壊など著しく保安上危険となるおそれがある状態などでは「特定空家等」として対応される場合があります。
国土交通省によると、管理不全空家等または特定空家等について市区町村から勧告を受けると、その敷地は住宅用地特例の対象から外れる可能性があります。
なお、「特定空家等に指定されたら固定資産税が必ず6倍になる」という意味ではありません。土地の面積や評価額などによって実際の税額は異なるため、個別の税額は自治体や税理士等に確認する必要があります。
✓ポイント
「建物を残しておけば固定資産税がずっと安い」とは限りません。空き家を保有する場合は、税負担だけでなく適切な管理を続けられるかも含めて判断することが大切です。
4. 放置で「売りにくい家」になる可能性も
空き家で注意したいのは、時間が経つほど建物の状態が悪化し、売却時の選択肢が狭くなる可能性があることです。
人が住んでいる家では、窓を開けて換気したり、水道を使ったり、不具合に早めに気付いたりできます。一方、長期間使われていない家では、湿気によるカビや腐食、雨漏り、シロアリ被害、排水設備の劣化、動物・害虫の侵入などが進んでいても発見が遅れがちです。
数年後に売却しようとしたときに建物状態が悪化していると、「中古住宅として売る」「リフォームして使ってもらう」といった選択肢が取りにくくなり、解体費用を考慮した土地売却や買取を検討することになる場合もあります。
空き家の売却と活用を比較したい方は、既存コラム「空き家を売るか活用するか迷ったら読むべき比較記事」もあわせてご覧ください。
5. 相続したら最初にやっておきたい4つのこと
相続人と名義を確認する
まずは遺言書の有無や相続人を確認し、不動産を誰が取得するのかを整理します。兄弟など複数の相続人がいる場合は、「とりあえず共有名義」にする前に、今後誰が管理するのか、売却する可能性があるのかも話し合っておくことをおすすめします。
建物の状態を確認する
遠方に住んでいる場合でも、家族や管理会社、不動産会社などを通じて一度現状を確認しておきましょう。「そのまま住めるのか」「修繕が必要なのか」「建物を残して売れる可能性があるのか」によって、その後の判断が変わります。
現在の売却価格を把握する
売却すると決めていなくても、不動産査定を受けることはできます。「現在ならどの程度の価格が期待できるか」が分かれば、保有を続ける費用と比較しやすくなります。
管理を続ける期限を決める
「いつか使うかもしれない」という理由だけでは、判断を何年も先送りしやすくなります。「半年後にもう一度家族で話す」「1年以内に売却・活用の方向を決める」など、検討期限を設定しておくと長期放置を防ぎやすくなります。
6. かすみがうら市・土浦市・小美玉市で使える空き家対策
空き家問題については、各自治体でもさまざまな取り組みが行われています。
かすみがうら市では、空き家の活用・管理・処分に関する相談サービスのほか、「解体費用シミュレーター」「固定資産税シミュレーター」などが案内されています。解体した場合の概算費用や、解体後の固定資産税の上昇額の目安を確認する際の参考になります。
参考:かすみがうら市|空家等の活用、管理、処分など お悩みの方へ
土浦市では空家バンク制度を実施しており、市内の空き家を売りたい・貸したい所有者と、購入・賃借を希望する方をつなぐ仕組みが用意されています。
参考:土浦市|空家バンク
小美玉市でも空き家バンク制度や、一定の要件を満たす空き家バンク登録物件を対象とした活用支援補助金制度があります。
自治体の制度を活用することも大切ですが、「一般の不動産市場で売却できるのか」「そのまま売るのか、解体した方がよいのか」といった判断は、地域の取引事情を知る不動産会社への査定とあわせて検討すると進めやすくなります。
7. まとめ:どうするか決めていない段階でも相談できる
相続した実家について、「売るべきなのか分からない」「まだ家族で話がまとまっていない」「そもそも売れる家なのか知りたい」という段階でも、まず現状を把握することはできます。
やまや不動産では、かすみがうら市・土浦市・小美玉市を中心に、空き家や相続不動産のご相談を受け付けています。空き家の状態や立地、相続状況などを確認したうえで、仲介・買取などの売却方法を比較しながら検討できます。
相続や登記など専門的な手続きが必要な場合には、必要に応じて専門家へ相談しながら進めることも大切です。
大切なのは、「売却する」と決めることではなく、放置する前に選択肢を知っておくことです。かすみがうら市・土浦市・小美玉市で相続した実家の今後に迷っている方は、まず現在の価値と状態を確認するところから始めてみてください。
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